相手が、本当に求めていることを、すぐに察することができない。
私の心の依りどころはどこにもない。
学内にも県内にも、鹿児島にさえも。
学部生で学年は四年生だけど、自分だけ他の人とは入学年度が違う、とか、
同じ日本人だけど、私は県内の出身じゃない、とか。
他人が私を、「あの人は違う」って区別する前に、
実は、私の側が細かい言い訳を作ってる気もする。
そういう自分の気持ちの小ささも、なんとなく分かってる(つもり…)。
留学生達は、いつも私を歓迎してくれる。
だけど、彼らの授業の先生に、
今日は事前にアポを取らなかったため、怪訝な顔をされた。
私は退室した。
私の軽率な行動は、先生だけでなく、ひいては留学生達に対しても悪影響なだけ…。
「国際交流!」なんて、どっかで浮かれてるばかりの自分がいた…。
onとoffをちゃんと考えてなかったことが恥ずかしくて、反省して落ち込んだ。
私は、自分が何者で、所属しているコミュニティは何なのか、を、
はっきりと示すことのできない毎日を送っている。
この空しい感覚は、完全には消えてくれない。
馬鹿な話、同じ歳同士で、昼休み時間に楽しくはしゃぐ学生達の集団を見るだけで、
本当は毎日がつらい。
今年は、修業から同級生が帰ってきたし、
新たに知り合いになった子弟さんも気さくで優しいから、
私の気持ちも、とても救われている。
それなのに、最近も気持ちがつらくなることが多くて、毎日が限界だった。
あぁ、話したいことはたくさんある。
いろいろ、不安も多いし、時に「あきらめよう(退学しよう)」って、
気持ちがつっ走りそうになって、
いっそ、そんな方向に身を任せて楽になりたい、
って思っちゃうこともある…。
だけど、先週に聞いた銃声や、味わった長い時間の恐怖を思えば、
私が悶々と悩んでた日々なんて、実は贅沢な時間だったかも。
あの事件を乗り切ったんだから、強く生きなきゃ。